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超音波治療法の効果・特徴【禁忌事項】
- 整骨院では手技による施術だけでなく
- 電療法や温熱・冷庵方などの「物理療法」を用いて症状に対してアプローチする事も多いです。
- 「物理療法」にも様々な種類があり
- 特に超音波治療法は病院やクリニック、整骨院などの臨床現場でも数多く利用される治療機器の一つです。
- ・骨折や捻挫、肉離れなどの外傷性の疾患
- ・ぎっくり腰などの急性疾患
- ・慢性腰痛、首、肩の痛みなどの慢性疾患
- など幅広い痛みに対して効果が認められる治療機器です。
- ■そもそも「超音波」とは?
- テレビや雑誌、産婦人科などで「超音波」という言葉自体は
- 見た事や聞いた事があるかと思います。
- 「超音波」とは
- 人が耳で聞く事のできる音波の周波数は20kHz(ヘルツ)以下であり
- それを超える周波数の音波のことを「超音波」といいます。
- そして、この「超音波」を利用した治療が「超音波治療法」です。
- ■超音波療法の特徴
- ①急性期でも使用可能
- ②体の深部へのアプローチが可能
- ③温熱効果と非温熱効果の切り替え
- これらは他の物理療法機器にはあまり見られない
- 超音波治療機器の特徴です。
- ①急性期でも使用可能
- 臨床現場で用いられる物理療法機器の多くは
- 急性期、つまり怪我をしてスグの炎症が起きている場合には使用する事ができません。
- 使用する事で、余計に炎症を悪化させてしまうからです。
- しかし、超音波治療器であれば
- 炎症のある急性期であっても、怪我をした部位に対して積極的に使用する事が可能です。
- なぜなら、超音波は
- 炎症した組織の治癒を促進させる働きがあるからです。
- 超音波から発せられる超振動が
- 細胞と細胞の間の組織液の循環を良い状態にする事で
- 浮腫の軽減、周辺組織の治癒力を高める効果を生み出します。
- ですから、炎症物質が循環し流れて体内に吸収されやすくなる事で
- 炎症が悪化することはなく、むしろ吸収されて炎症が改善していくわけです。
- 急性期の中でも、
- 最も超音波治療法の効果が期待できるのが骨折をした後です。
- 骨折後はギプス装具などで固定し、
- ある程度の期間で装具を外してリハビリ等の運動療法、物理療法を行うのですが
- 早い段階で超音波治療を行う事で骨折部位の骨癒合(こつゆごう)が促進され、骨が治るスピードが格段に早くなります。
- そのメカニズムとしては
- 超音波で微弱な刺激と振動を与えることで
- 骨細胞や骨まわりの組織の治癒力を促進させ、より短期間で修復する事が可能となります。
- ②体の深部へのアプローチが可能
- 当院でも用いている超音波治療器ですが
- 使用する周波数は、1MHz(メガヘルツ)と3MHz(メガヘルツ)の主に2種類です。
- 皮膚から浅い部位(筋膜までなどは約1~3㎝)には3MHzを使い
- 深い部位(骨などの深い部分は約3~5㎝)には1MHzを使うことが一般的です。
- 通常の温熱療法機器である
- ホットパック、パラフィン浴、赤外線などは
- 皮膚の下から数㎜‐1cm程度の温熱効果
- しかありませんが、それに対して超音波は
- 3MHzの周波数を用いれば、より深部の組織まで温熱効果を与えることができます。
- 主に肩関節などの
- 関節包の癒着による関節拘縮の場合ですと
- 関節包の内部まで超音波が到達し、温熱効果および振動を与える事で癒着した関節法の伸張性が改善され、非常に効果的です。
- 関節包が癒着してしまうと、
- 外部から刺激を与えても表面上にしか影響が及びませんので
- 癒着した内部に刺激を与えることは難しく、改善しにくい状態が続きます。
- しかし、超音波であれば関節法の深部にまで届くので改善しやすくなります。
- ③温熱効果と非温熱効果の切り替え
- 超音波治療には
- 「連続モード」と「間欠モード(パルス)」という2つのモードがあり
- この2つを切り替える事で温熱効果か非温熱効果かを変えることができます。
- 「連続モード」と「間欠モード(パルス)」は簡単にいうと
- 超音波を連続して照射するのか、それとも間欠させる(休止させる)のか?の違いです。
- 照射している時間と照射してない時間
- その割合を示すものが照射時間率と呼ばれるもので
- 照射時間率100%が「連続モード」
- 照射時間率が10~50%が「間欠モード(パルス)」です。
- 「連続モード」で連続した音波を当てること
- 超振動が連続し、熱とエネルギーを与え続ける事で温熱効果を得ることができます。
- 「間欠モード」では照射と休止を10~50%の設定した範囲の中で交互に行い
- 機械的な振動を間欠的に与えることで、非温熱効果を得ることができます。
- 温熱効果は
- ・細胞間の組織液を循環させて治癒力を高める
- ・組織の伸縮性の改善、
- ・筋拘縮の改善
- を目的として使用され
- 非温熱効果は
- ・骨癒合の促進効果
- ・皮膚組織の修復効果
- ・炎症組織の治癒促進
- を目的として使用されます。
- ■超音波療法の適応疾患と禁忌
- 超音波療法ですが急性期や慢性期であっても
- 怪我の治りや傷を癒す目的で使用する事ができますが
- 適応できる疾患と、禁忌(してはいけない疾患)がありますので
- その点についてもご説明しておきます。
- 適応疾患
- ・神経、筋および骨格系疾患(関節周囲炎やリウマチ、関節拘縮)
- ・筋の病変(筋の損傷や腱の損傷など)
- ・神経の病変
- ・損傷後の組織再生(褥瘡や創傷部)
- 禁忌
- ・ペースメーカーを装着している方(ペースメーカーを加熱したり誤作動が発生するため)
- ・知覚障害を有している方(過量の照射をしてしまう恐れがあるため)
- ・悪性腫瘍
- ・重篤な血管疾患(心不全や血栓性静脈炎など)
- ・成長骨端線
- ・妊娠している方
- ・眼球、脳、生殖器
- ・脊髄疾患
- ・合成樹脂や関節セメントが留置されている場所(人工関節など)
- などです。
- 臨床現場では様々な物理療法が使用されていますが
- その中でも超音波は副作用もなく、治療効果も高い為、多くの現場で活用されいます。
- 当院でも超音波治療器は導入しており
- 多くの患者様から
- 『骨折が早く治った!』
- 『ギックリ腰がすぐに良くなった!』
- 『捻挫して炎症していた足が1回で引いてきた!』
- など喜びの声も頂いています。